雪、雪、雪

1月26日

 栃尾の一之貝では既に4回目の雪下ろしをしましたが、長岡の平場である私の住む悠久町、市街地では今日から週末にかけて雪下ろしが行われるかと思います。
 年末から休む事無しに降り続いている雪、7時前までに終わる筈の道路の除雪作業も、雪のやり場がなく非常に難渋している様子で、市民から「早くしろ!何で今頃来るのだ!会社に遅れる!」「ロータリーを回せ!家の前に雪を置いていくな!」との正に自分勝手な怒り、苦情が寄せられます。

 私が小さかった頃の雪はもっと多く、そして除雪態勢も今よりず〜と未熟な時代でした。当時父は長岡市除雪機動隊の親分?をしておりましたので、雪が降り続く時は、毎日真夜中の2時に出動し、帰宅は夜の8時過ぎになることがしばしばでした。
 「雪の多い山間地に除雪に行くと、地元の皆さん歓待してくれ、一升瓶、おにぎり、お茶等の差し入れがあり、皆神様仏様に拝むように手を合わせてくれた」と話していました。また、父は除雪という仕事に誇りを持って一生懸命がんばっていた姿は、今でも目に浮かびます。
 雪の無いのが当たり前、出勤前にきれいに除雪されているのが当たり前になり、便利さ快適さに浸ってしまった昨今、今のような大雪の混乱に対して当然怒りの声や苦情が出るのは理解できます。しかし、除雪車が来なければ家の車庫からも出られないのですから、除雪車に対しては感謝すべき筈ですが?除雪車の運転手や苦情や要望の対応をする職員は、正にやりきれない毎日かと思います。以前除雪本部長をしていた方が「お叱り、苦情は受けるが、ありがとう、感謝の言葉はいただけない!」というボヤキを思い出します。
 時間に縛られ全く余裕の無くなった社会、リズムに合わない弱い者は置いてきぼりにされてしまう社会、こんな社会を果たして皆が望んでいるのか?再度考え直さなければならない気がします。
 もっと優しい、そしてもっと明るく楽しい社会にして行きたいと思っています。