生きること

 高校時代の柔道部の後輩のI君が3日前に逝去し、今日葬儀に参列してきました。
 大学卒業後これまで長岡で働く傍、柔道から空手道に転向し、大勢の子ども達を教え頑張っていたとのこと。
 突然の逝去に昨晩のお通夜には300人、そして本日は150名を超える大勢の友人知人が参列し、盛大な葬儀となり、彼の明るい、そして素直な人柄が大勢の方々に好かれていたのだとを実感しました。
 いずれにしても50歳を超えたばかりのI君の逝去は、早過ぎ、そして本当に残念な事実です。
 弔辞に立たれた方は「彼の我慢強い性格が祟り、痛いのを我慢していたたのでは?もっと早く医者に行っていれば?」とのお話しをされましたが、忙しさや面倒くささを理由に医者に行かないのが常人であり、自分でありますが、もっと健康、そして生きることについて真面目に考えなければならないように思えました。
 医学が進歩し、薬や手術などの治療技術が日進月歩の現代ですが、逆に我々人間がそれらの進歩に頼り切ってしまい、自ら病を治し、生き抜こうという「自分治癒力」が低下してしまっているのではないかと感じられる今日この頃です。
 2年前の今時分、専業農家のS先輩が我が家を訪問され「ガンの宣告を受けたので、息子に経営を委ねたい。ついては、何かとお世話になるのでお願いしたい!」と挨拶に来られました。
 私は「是非、仕事を休み全力で病気と闘って下さい!」とお願いしたのですが?「名医から診て貰っているし、良い薬があるので、心配いらない!」と言ってその後田植えが終わるまで頑張っておられましたが、その後1か月間病床に伏され、6月下旬に逝去されました。
 もう少し、生き延びることに懸命に取り組んでいたら?と本当に悔やまれる逝去でした。
 『食べること、眠ること』を動物同様もっと真剣に考えることが必要な時代ではないかと思います。