7年目の今日

hiroshikaro2011-10-23

 7年前の今日は、秋晴れに恵まれた暖かい日であった。午前中に小学校の音楽祭があり、その後、PTA主催のバザーを終えて帰って来たのが午後3時前、それから長男、二男を連れて20KM離れた三条の温泉保養施設「ポエム」へ行き、そこで地震に遭遇した。
 約1時間状況判断の為、そこに留まり、その後被災し外で茫然と立ち竦む人や傾きかけた家屋等を横目に急いで帰宅したが、既に沢山の人たちが避難所となる学校目指して移動しているのを見て、これは一大事だと思ったが、地元の被害の甚大さに気付いたのは白みかかった早朝自転車で周囲を見聞してからであった。当時は、当事者である被災民が思う以上に一部の大きな惨状だけを再三報道するマスコミ報道により、全国民が受けた印象は「凄い、大変だ!」と云う感じで、全国各地から有り余るほどの救援、支援、物資、義援金をいただいたことは本当に有難かった。
 さて、3月11日の東日本大震災は、我々の経験した中越地震をはるかに超える大災害であった。大勢の方が一瞬の内に津波に飲み込まれ、そして行方不明となり、今もなお消息も無い方々も少なくない。また、家も財産もそして多くも思い出も跡形もなく海に持ち去ってしまった津波の凄さは、5月南相馬を訪れた際に見た惨状は、頭で考えていたことをはるかに超えたものであり、只涙が溢れどうすることも出来ない自分に唖然とした。
 今もなお、これからも、そして何年先も東日本大震災を被災された方々にとって、生きている限り忘れられない大震災・津波であると思うと同時に、かけがえのない方々を失い、そして家や思い出を沢山失った方々の心の痛みが時間と共に和らぐことを祈りたい。