高齢者の運転

 一昨年亡くなった昭和一ケタ生まれの父は、77歳までバイクの運転をしていました。
 若い時、車の免許を取るチャンスがありましたが、仕事の都合でチャンスを逸してしまいバイクが父の愛用車でしたが、3回もバイクに乗っていて車にはねられる事故に遭いましたが、脳卒中を患って漸くバイクを諦めましたが、交通事故で足を悪くした父にとっては、バイクは無くてはならない乗り物であったと思います。また、本年3月に急逝しました会社の社長も昭和一ケタ生まれで、車もバイクの免許も持っていませんでしたので、いつも誰かに乗せてもらっていました。
 では、昭和2ケタ生まれの現在70代の人たちはどうでしょう?
 高度経済成長期、車が一般化した時代に青年期を迎えたので、随分沢山の方々が自動車運転免許を持っておられるようです。また、それに続く60歳を超えたばかりの団塊の世代の方々は、女性も含め免許は当たりまえになり、現在も相当数の方々がもみじマークを付けて運転されております。
 先週末自家用車で420KM離れた岩手県平泉町へ出掛けて来ました。以前に比べ高速道路の割引が定着したため高速道路の交通量も多くなりました。加えて、東北自動車道は、被災者の無料化、そして災害復旧関連の車両で非常に多くの車が走っており、何か所かで事故が発生しておりました。
 今回の高速道路の往復運転で『高齢者の運転者が多かったこと』『高齢者の運転が危険であること』を実感しました。
 例えば、
?追い越し車線を100KM以下で我が物顔で走っており、後続渋滞を起こしていたこと。
?ウインカーの合図も無しに急な路線変更を行うこと。
?車間距離が短過ぎること等、
 加齢の伴う身体機能の低下、それを自覚しない運転マナーには大きな問題があると思いました。
 毎日事故に遭わない様に、そして自ら事故を起こさないよう十分注意を払うよう、外出する際に神棚、仏様に手を合わせぶつぶつ呟き祈っていますが、今の時代、自ら注意していても、他がぶつかってくることがあることを十分念頭において運転しなければならいということを今回の運転で再認識しました。
 50歳を過ぎ、徐々に視力特に夜の視力が落ちてきている現在、暗い時の運転は出来るだけ避けようと考えています。今後もっと身体機能が低下したら、免許証も返還しなければならないとも考えています。
 車は便利な道具ですが、使い方間違えたり、運転を誤れば、恐ろしい凶器となり得ます。
 団塊の世代が高齢者世代の仲間入りをし、これからますます高齢者の運転手が増加します。
 事故の増加につながらないような施策を早く打たなければならないと思うと同時に、自らの運転も十分注意して、常に安全運転に心掛けなければならないと思う今日この頃です。