まだ終わらない雪

一度も雪下ろしをしてない家屋

 これで何回だろうか?「この雪で今冬は終わりですね!」と挨拶したのは。
 いつまで経っても終わらない雪、今朝も15cm程積り、消雪パイプを敷設した前通りも、水量が少ないため上手く消えず、今冬6度目となる除雪車を入れて貰いました。市の除雪費も補正対応で既に例年の2倍近くにもなったとのことですが、市民の除雪費、除雪対応も市同様、相当の負担になっている筈ですが、公に比べると然程の話題になっていません。
 因みに1回屋根の雪下ろしを他人に頼めば、雪の量や家の大きさ、立地場所にもよりますが、1回1万円〜4万円はします。積雪1.8mを記録した市街地では概ね1回は雪下ろしをしています。中山間地域では3回〜6回、UNEHAUSは5回も雪下ろしをました。
 雪を下ろす場所がなければ排雪しねければなりません。ダンプやバックフォー(ショベルカー)をお願いすれば10万円近く掛かってしまいます。
 金がない、金を掛けたくないと昭和年代の大雪を経験した昭和一桁、そして戦前に生れ育った人たちは、自らスノーダンプを持って、ふらついた体で屋根に上り、墜落事故を起こしてしまっているのも現状です。事故が多発している一番の原因は、技術や装備よりも経済的な理由が大きいのではないかと思います。
 先日、限界集落といわれる村にお邪魔しましたが、子どもたちは皆優秀で旅に出てしまい(故郷を離れ都会へ行った)、行ったきり、なかなか戻って来ません。一人老母を残し、雪の多い中困っていることは知っている筈なのに?優秀な子どもたちは老母の面倒を見ないため、「地域のコミュニティ、絆」という名の下、隣近所の「やれる老人」がお世話をしていいるのが実態です。老々介護とは良く言いいますが、正に老々コミュニティ、老々絆で「早く逝ってしまった者が勝ち!」の様相を呈しています。
 それらの状況を解決する為には、若い人材を呼び込み定着させることだと思いますが、若者を雇用する場がありません。
 以前あったドイツの兵役制度のように、兵役を免れたいという若者は、兵営期間よりも一寸長く、福祉たボランテイアの分野で1年半とか2年間働く制度がありました。
 最近苦労をしたいと言って中山間地に来る若者が多い中、是非、大学等の教育機関中山間地域でのインターンシップ事業などを企画実施して呉れることで、何か新しい仕事が興せるのではないかと思う今日この頃です。