まだ終わらぬ津波地震

空港前の旧レストラン

 所用で仙台空港へ行く機会があり、仙台空港周辺を回って来ました。
 仙台空港は2年前の平成22年3月にオープン、昨年の津波の際は、仙台空港からの印象的な津波の映像は今でも目に焼き付いています。
 しかし、空港には津波地震の爪痕は殆どない以上に、あのおぞましかった印象を拭い去るかのように整然かつ綺麗になっていました。空港内にある博物館にも地震の資料は無く一寸拍子抜けした感がありました。
 しかし、空港を一歩出ると周辺ではがれき撤去作業のダンプカーが横行し、まだ撤去されない民家や店舗が目立ち、先祖代々のお墓なども瓦礫の如く積まれていました。
 多くの死傷者を出した東日本大震災、所有者を失った不動産や動産等には、手を付ける訳にはいかないのだな〜と実感しました。
 住民が全くいなくなった集落の公会堂もそのままの状態で寒空の中たたずんでいる風景は、津波が人の命、建物、そして今大切にしなけらばならないと言われている「人の絆やコミュニティ」までも丸ごと呑み込んでしまったことの凄さを思い知りました。
 いつになったらこれらの傷跡が無くなるのか?公共の施設(同絵御、河川、建物)であれば復旧も可能かとも思いますが、個人財産、その所有者がいなくなってしまったとなると皆目見当がつきません。
 何かの法的措置で、関係者が希望するような対応が出来たらと祈るばかりです。
 間もなく震災から1年が経ちます。復旧・復興のニュースは報じられていますが、取り残されるこれらの問題を解決しなければ、新の復興はないように思えます。
 仙台のレストランで食事をした後「ありがとうございます!頑張りましょう!」と云われたのが、とても印象的でした!