子どもを育てる

hiroshikaro2012-03-06

 今日は二男の中学校の卒業式、お陰さまで、3人の子ども全てが今日義務教育の課程を修了しました。
 最近の卒業式、入学式の挨拶は正に「感謝!感謝!」のオンパレードです。
 出席者全員に何らかの形で感謝を述べることが卒業式の挨拶になってしまった感があり、どの挨拶も似たり寄ったりの内容となってしまったことは、ちょっと残念でなりません。
 校長先生の保護者に対しての挨拶は「大切な子どもを3年間預からせていただいてありがとうございました!」、後援会長とPTA会長の挨拶は「後援会活動、PTA活動にご協力いただきありがとうございました!」、そして生徒の答辞では「お父さんお母さんありがとう!」と、子どもたちが親に対してこの場を借りて感謝するのは理解できますが、果たして先生が「大切な子どもたちを---」は正解なのだろうか?と考えさせられます。
 一人の生徒の親としてみれば、未熟な子どもを3年間親身になって面倒見ていただいたのだから、お礼を言うのは親から先生に対してであって、校長先生からへりくだっていただきお礼を言われる筋合いではないように思えます。
 誤った解釈をすると「預からせて、面倒みさせてやっているのだから、子どもの躾や食事マナーまできちんと教えろ!」とか「勉強しないでテレビばかり見ているのは先生の指導が悪いのだ!」とか、本来親が責任を持ってしなければならないことまでを学校や先生に押し付けてはいないだろうか?と思わせる行動によく出くわすようなりました。このような行動も先生方の発言を誤解して生じたものもあるのではないかと懸念しています。
 自己中心的な社会であればこそ、それぞれの役割を明確にし、それを責任を持って遂行することが必要ではないかと思います。
 子どもの躾は親がする。勉強や社会性は学校で学ぶ。なんでもかんでも学校が役割、責任を負い過ぎているような現状では、日本の教育は良くならないかと思います。