節水協定

 平成23年度から長岡地域の消雪パイプの設置に関する補助率が嵩上げされ、昨年暮れは消雪パイプ設置ラッシュとなり、井戸屋さんも大忙しで、我が「コミセン通り融雪組合」の消雪パイプの供用開始は降雪後の12月29日となりました。
 長年の念願叶っての消雪パイプ設置でしたが、十分な水量が確保できず、当初上流部は水が全く出ない状況だったので、3つのノズルの内2つを閉じ、そして残り1つのノズルもちょろちょろとしか出させない状態で、どうにか大雪の今冬を凌ぎ切りました。
 昨晩、コミセン通り融雪組合の総会を開催し、これからの対応について話し合いました。
 まずは、水量が限られているので、10分間隔で上流部、下流部と水が出せる「自動交互散水管」を設置しては?との提案もありましたので、業者から見積もりを取りましたが、これらの施設の設置経費には長岡市の4割補助は適用にならないので、結局は井戸を掘削する際の地元負担(6割)と然程差がないとのことになり、新たな井戸を掘った方が水量確保の面からいっても優位であるとの意見が出ましたが。井戸掘削には、今年度同様の経費負担が必要になると、直ぐには決断できるものではありません。
 いずれにしても今後の雪の量と水量、そして毎年の積立金の額を考慮しながら、今回掘削した70mの培の140mの井戸の掘削を考えなければならないのでは?との結論になりました。
 しかし、この考え方は「深く掘れば水が出る。深く掘るには金がかかる。つまり金持ちは消雪パイプの恩恵に与かられるが、金がなければ少ない水量で我慢しなければならない」という経済格差を如実に表すことになります。
 今回、我々の消雪パイプの水量を見、そして一方では20cmも30cmも飛距離をつけて勢いよく出ている消雪パイプを見るにつけ、もう少し節水したら良いのではないか?という妬みのような感情も湧いてきました。
 うちの井戸は水量が豊富だから、どんどん水を出していればいいんだ!という考えから、限られた水量を皆で分かち合って大切に使わなければならないというような節水協定なるものを各地域で締結してはいかがかと考えます。
 出来れば来冬を目指して、隣接するの融雪・消雪組合の代表と「地下水の有効利用・平等利用」についての話し合いを始めたいと思います。