叔父の死

 子どもの頃から大変お世話になった叔父が約6週間の闘病生活を終え一昨日逝去しました。
 昨年末頃から体調を崩し本来の調子ではないとは云え、温泉好きの叔父でしたので時間があれば叔母や友人と車を運転して一緒に温泉に出掛けていましたが、3月末の週末に腹が膨れてしまい痛いのを2日間ほど耐え忍んだ結果、病院が始まる月曜日に自ら軽トラを運転し通院しましたら即入院
 
 精密検査をしたら「大腸がんの末期症状、余命2週間位」との診断が下されました。お医者さん看護師さんの看病も空しく、見る見る内に衰弱して行き、痛みなども増してきたので、是非、何日でも良いので自宅で最期を迎えさせたいと家族の要望もあったので、町医者に往診をお願いし2週間の入院後に自宅に戻しました。
 自宅ではベットもポータブルのトイレも有りませんでしたが、介護保険のレンタル事業のお陰で、病院のベットよりも数段上のベットを借り受けることが出来たり、ポータブルのトイレ等も以前父が使って行ったものを持って行ったりし、病院の環境よりも、より良い環境作りに成功し、自宅へ戻り4週間目の一昨日息を引き取りました。
 叔母も家族も、そして私達親戚も自宅への見舞いや看護の応援は病院でのものに比べ容易でしたので、出来る限りの看病が出来た結果、叔父もそして家族もある程度満足して最期を迎えることが出来たのではないかと思います。
 今の時代、なんでもかんでも他人任せ、命まで他人に任せてしまう時代ですので、自宅で最期を迎えるなどと云うことはなかなか難しくかつ珍しいことになってしまったようですが、介護保険訪問看護、町医者の往診そして家族や身内の手があれば十分自宅でも終末療養ができるかと思います。また、そうすることで本人も家族も幸せな満足した最期を迎えることが出来るのではないかと思います。
 父もそしてお世話になった叔父も皆さんの協力で自宅で最期を迎えられたこと、私にとっても本当に幸せに思えました。
 今、葬儀を終え帰ってきましたが、本当に良い葬儀が執り行われたと満足しています。