忙し過ぎる学校

 先週、母校栖吉中学校の学校関係者評価委員会が開催され、教育活動の・中間評価について校長、教頭、教務主任の先生から説明がありました。
 前半は、生徒のアンケート、保護者のアンケートによる学校評価の説明がありましたが、この集計に校長先生までもが携わり、多大な労力時間を要していることが伺われました。それまでして学校の教育活動や先生の授業内容、教育能力及び生徒の学習能力を細かく評価しなければならないのか?大きな疑問を感じました。
 学校は、子どもの教育のなんでもかんでも対応しなければならない処なのか?
 例えば給食指導:食事の仕方、健康・安全指導など本来、親がすべきことを学校がやっているのではないか?
 道徳教育なども、主たるマナーは小さい頃から家庭で家族が行うべきことまでを、学校教育で担うべきことなのか?
 家庭学習の時間が足りないから、学校でどうにか指導しなければ!と先生方は憂いておられましたが、家庭学習は当然家庭で指導すべきことなのに学校が家庭教育まで面倒を見なければならない現状、そして教育行政の方針に対し大きな疑問を感じました。
 教育行政がやり過ぎているがために、家庭教育が疎かになってしまい、加えて親は文句を言う立場、先生はその文句を聞き対応する立場となり、益々先生の職務役割は拡大かつ煩雑を極め、本来もっと子ども一人ひとりと膝つき合わせて話し合う時間が大切な筈なのに、自己評価の結果を集計するために、先生方の子どもと付き合う大切な時間が費やされている現状に疑問を通り越して、呆れて物が言えない状況です。
 このような自己評価をする時間や労力を要するのであれば、もっと親:保護者としっかり向き合い、子どものことを真剣に議論し、家庭の役割、学校の役割を明確にすることで、先生も雑役から解放され、本来の子どもの学校教育や指導に専念出来る筈なのに?
 文部科学省教育委員会は子どもの方を向いているのではなく、自らの役割を放棄した怠惰な親:保護者の方を向いているのではないかと思わせる「学校関係者評価委員制度」であると印象を持ちました!