[教育}学校評価委員会

 今晩、中学校の学校評価委員会が開催されました。
 冒頭、中学生の家庭学習時間についてのアンケート調査の報告があり、中1の生徒は、小6時代より家庭学習の時間が減る傾向にあるので、宿題や課題を出して家庭に持ち帰らせる等、積極的な指導が必要との学校首脳部の意気込みが感じられました。
 家庭学習は家庭が責任を持って行うことであり、学校が面倒みるべきものではない!もし、学校が面倒みるべきことであれば、塾へ通う生徒を学校はどう捉えるのか?と問うと、それは親と生徒の自由裁量であり、学校としても塾へ通った結果志望校に入ることは望ましいことであるとの回答がありました。もし、そうであれば家庭の責任、役割は一体どこにあるのか?分かりません。
 一方、生徒の現状はと云うと、昨年に比べれば、全国テストの平均点は全国平均を上回っており、体力テストも平均以上、そして生徒は喜んで学校に来ているし、また、日常の挨拶も立派で地域でも高い評価を得ており、大変頑張っている良い生徒たちばかりだとの報告がありました。
 先の卒業式でも校長先生の式辞やPTA会長の祝辞でも、名指しで素晴らしい生徒の紹介がありましたが、そん立派な生徒なのに、細かい所までも完璧を求める、学校も保護者も子どもに期待するものが余りにも大き過ぎるのではないかと思いました。翻って自分たちの中学校時代を思い起こせば、今よりも良い子では無かったのではないかと思いますが、子どもも含め他人のことになると当事者でない大人は、随分厳しくなってしまうと感じました。
 そんなにあくせく勉強ばかりさせるよう指導するよりも、若い時にしかできないことを精一杯やれせて上げれば良いのではないかと思いましたし、文武両道と云うことを望んでいる大人も少なくありませんが、まだまだ修学半ばの中学生に勉強も体育も出来るような人間になることを望むのは時期尚早ではないかとも思いました。
 進学、就職、結婚、そして出産はこれから生徒たちが経験しなければならない現代の試練なのかも知れませんが、進学、就職にエネルギーを使い切り、疲れ切った若者は、結婚なんか望まなくなっているようにも思えます。
 やりたいことを思う存分やり通し、充実した青春時代を送れば、きっと異性にも興味を持ち、良い伴侶にも恵まれるのではないかと思います。
 学習、学習、そして就職、就職と云って追いまくられ、終いには一寸失敗すれば落ちこぼれとしてレッテルを貼られてしまう厳しい社会で働かなければならない今の若者の苦労を感じた学校評価委員会でした。
 明日は県立高校の合否発表があります。希望が叶わなくても落ち込むことなく、元気でまた頑張られる生徒もきちんと育っていると思います。