企業と震災

 今晩アオーレ長岡で市民協働センター長の羽賀友信さんが「企業と震災」と題して講演されました。
 その中で「復興は、後追いの対策ではなく未来からの視点で考えることが大切だ!」と言う言葉に強く感銘を受けました。
 確かにこれまでも、そして今もなお災害の復興は「原型復旧が原則」で正に後追い対策であると思います。例えば地震で崩壊した田んぼの復旧も、以前通りに直さなければ補助金は認められません。壊れたものを直すのではなく、未来に向けてよりやりやすい形に変えていくということにすれば、もっとやり方は色々あると思います。
 しかし、迅速さが求められる災害の復旧に、原型以外の自由型を認めたら何時まで経っても復旧工事は進まない!という考えから「原型復旧」を原則にしているのだと思います。
 もし、関係者の合意形成が、迅速かつ公平に行われれば、未来の視点からの復旧は経済的かつ将来的に希望のある形になりうるのではないかと思います。
 迅速さを求めるが余り、地域の話し合い、合意形成を無視して、機械的な今の復旧事業ではお金の無駄使いではないかと思います。
 地域・地元の合意形成を図るのは行政マンでは無理ですので、NPOや企業などの民間組織が行政に代わって担うべきです。
 地域コミュニティーの合意形成を上手く図れるような能力を持った専門的なNPOや企業を育てることが大切であり、合意形成が上手く図れれば、被災者にとっても将来に夢のある復旧が実施され、迅速なる復興が図れると確信しています。