ワールドカップドイツ優勝!

 評判通りドイツがワールドカップで優勝しました。名実共にドイツの優勝は確固たるもだったと思います。
 8年前ドイツでワールドカップが開催されたこの時季、丁度ドイツを訪問した際に目にしたドイツで発行されている「ドイツダイジェスト」という邦日新聞に書かれていた見出しが思いだされました。
「一人のドイツ人は一人の日本人に勝る」しかし「10人の日本人は10人のドイツ人に勝る」つまり個人の能力はドイツ人は勝っているが、チーム力、協調性となると日本人の方勝るるという意味で、当時は成る程な〜と思いました。
 しかし、今回のドイツチーム、日本チームを見ると「一人のドイツ人も10人のドイツ人も全て日本に勝る」と云った感じした。
 選手個々の体格も個人技も、そしてチームワークも勝っているドイツは、正に向かう所敵無し状態。
 優勝インタビューに応えた選手は「この優勝は試合に出場できなかった選手や我々を応援して呉れたサポーターのものでもある!」いつも日本人が云うようなセリフで大変感心しました。
 チームの為ドイツの為に戦った選手達、優勝を確信し応援に駆け付けたメルケル首相、国民も一丸となって応援して呉れている様子が伺えました。
 また、優勝が決まるスタンドに居た家族、子どもや奥さん、そしてフィアンセなどがピッチ内に入り抱き合って優勝を祝う姿にも大変感動しました。
 日本はと云うと戦前は盛り上げるだけ盛り上げ、第1の目標は予選リーグ通過、殆ど可能性があるようなことを言い、そして」優勝を目指すんだ!」という等皆結果が出なければ楽天的な予想ばかりして、国民の期待だけを盛り上げ、チーム選手と云えば、海外で活躍している有名選手ばかりをかき集め、俄か仕立てのチームでは、日本の持ち味であるチームプレーが機能せず、個人の能力にのみ期待し過ぎていた。
 実際、そのような個人技に期待し過ぎていたチームは予選リーグで敗退してしまっており、大きな番狂わせなってしまいました。
 コンピューターを駆使し、データを選手一人ひとりが頭に叩き込み、チームとしてどう動いたら良いかを念頭に練習して来たサッカーは、正にドイツ的取組であったと言えます。
 これまでのスタープレーヤー中心のサッカーからチームプレーのサッカーへ移行する大きな転換期に今回のワールドカップがあるような気がします。
 これから暫くはドイツサッカーが世界1に君臨するのではないかと思うと同時に、ドイツ贔屓の私にとって期待したいと思います。そして日本のサッカーももっとドイツに学ぶべきかと思います。