法人では対応できない農業

 最近の暑さに人間はバテ気味ですが、畑や田んぼの雑草は元気旺盛、人間と雑草の戦いの軍配は既に雑草に上がっています。しかし、日が上がる前は、障害となる暑さを凌ぐことが出来人間にも勝ち目があります。
 一之貝の農家の方々は夜明けと同時に畑に出掛け、収穫や草取りに励み、暑くなる8時前には帰宅されています。
 私達UNEのサラリーマンは8時過ぎに出勤、本格的に作業を始めるのは9時から、一番熱くなる日中に動き回る訳ですので、効率も悪く、健康的にも体力的にも最悪の条件での作業は、サラリーマンにとっても、そして雇用者にとっても良くない状態だと思います。
 また、週給2日も問題で、この時季2日間も畑に行かなければ、野菜は大きくなり過ぎ売り物にはなりません。折角、収穫出来るまでに育てたのに、売り物にならないのでは意味がありません。
 この様に労働基準法の適用を受けるような法人(農業生産法人は別)は、、簡単に勤務時間をシフトしたり、また、1日2回、朝夕出勤したり、休日を返上しての出勤等も現実的には難しく、自然条件に左右されないような施設園芸等は別として、屋外での作業をサラリーマンが効率良く実施することは難しいと思います。
 世間では法人の農業参入や6次産業化が脚光を浴びていますが、大規模な稲作や畑作等はサラリーマンでは、十分対応できないことを実感しています。
 農産物の価格と労働強度、労働時間、休日出勤等を比較すれば、農業に夢を持って参入する若者が、農作業の実態を経験すれば逃げ出したくなるのもうなずけますし、農家の経営者は敢えて子どもに後を継いで貰おう等とは思わないと思います。
 どうにかこれらの打開策を見出さなければ農業、農村の未来は無いように思えます。
 どなたか良い方法を教えて下さい。