第2回長岡市青少年問題協議会

 第2回長岡市青少年問題協議会が市役所の大講堂で開催されました。
 長岡市青少年問題協議会は、議会、教育委員会、青少年関連機関、小中高学校、社会教育者、児童委員はじめ多方面からの代表25名の委員で構成されている会で年2回実施されています。
青少年問題について、それぞれの委員から意見を求め、それらを青少年の教育、福祉行政に反映する会です。

冒頭会長である森市長から。「これまで教育行政を担ってきたのは文部科学省であったが、文科省は学校教育のみの対応であり、家庭教育や地域教育などの社会教育は、厚生労働省が担ってきており、現在その縦割り行政の弊害が現れていることは否めない。ついては、市民に一番身近な行政である市町村行政である長岡市が今後、家庭教育、地域教育をはじめてする社会教育を担っていかなければならない」との力強い挨拶がありました。このことについては、小生も同感です。

次に、児童相談所、青少年育成センター、学校教育課から「児童虐待・街頭育成活動:青少年の補導状況そして小中学校でのいじめ問題」の現状報告がありました。

その後今回の協議テーマである「青少年を地域で支えあうためにできること」について出席委員からそれぞれ発言がありました。

最初に小生から「こどもの安全を守る会 栖吉の活動状況を紹介、地域の方々の積極的な参加に感謝する反面、近頃は道路の横断の際の自動車の制止をボランティアの方々にやってもらっているが、果たしてそのような状況で良いのか?自己責任について子供たちに良く考えさせなければならないのではないか?」との問題提起と「地域の力を結集するには事務的能力も必要であるので、是非コミュニティセンターに地域力を引き出すような担当者を配置して欲しい」との要望を述べ各委員からの発言が続きました。

主なものは、
◎中学生のインターネット、携帯電話の利用方は現在正しいとはいえない。家庭、地域として「情報に対する取り扱い方」について協議して欲しい!
◎スキーボランティアをこれまで保護者にお願いしたが、地域の方から申し出がありお願いし好結果が現れた。より地域の方々の力を活用できる体制作りが必要だ!
◎現在のセーフティートロール事業は過保護になってはいないか?
◎中学生は学校では自主的・主体的に運動会などを運営し大変評価しているが、地域に戻ると指示されなければ動かない、動けない。地域での指導者の育成は大切。加えて親の教育が肝要。
◎学校は、いじめをはじめとする学校内での問題を隠す傾向があるのではないか?もっと早めに家庭・地域に教え、協力を求めて欲しい。
◎老人会で地域の子供たちに声掛けをし大変挨拶が良くなった。
◎むやみに声掛けすると不審者と間違えられ、すぐに警察に通報される恐れがあるので、声掛けも簡単にはできない。
◎地区で実施している配食サービスに中学生もボランティアとして参加し、一人暮らしの方々に大変喜ばれている。
◎「過保護は最大の虐待」という言葉が使われるほど、現在のセーフティートロール事業の見直し「子供にとっての安全・安心なセーフティートロール事業とは一体何なのか?」を再考する必要がある。
◎地域の力を発揮するにはコミュニティセンターからの支援が必要であるので、コミュニティセンターの体制充実をお願いしたい。
現代社会は、教育問題の解決に対し短期間での結論、結果を求め過ぎてはいないか?
◎もっと大人同士のコミュニケーションが必要ではないか?
◎地域には保護者も含め大勢の社会教育の先生がいるので、保護者、地域の方々を学校に向かわせることが必要だ。以上、さまざまな意見が出されました。

最後に1月に就任された加藤教育長から「これまで親は学校に依存し過ぎてきた。そして学校が思うようにならないと学校不審に陥ってしまい。家庭・学校・地域の良好な連携は望めなくなってきている。」「コンピュータ、携帯電話を使い方もきちんと教えないまま、子供に手渡したのは親である。にもかかわらずその尻拭いは学校問題解決のため多忙を極めている教師、学校の責任があるような感じで動いている。どこかおかしいのでは?」との結びの言葉に、我々親の自己責任をきちんと自覚しなければならないと思いました。今後、今回の会議の内容をもとに議会で発言したいと思っています。