米百俵デー市民の集い

米百俵市民の集い

 今日6月15日は、明治3年6月15日、長岡に国漢学校の校舎が完成し開校式が行われた日を記念し、小林虎三郎の育英百年の大計に立った「米百俵」の精神を受け継ぎさらに発展させていく記念の日です。
 リリックホールでは、私が小さい頃からの愛読書PHPの表紙絵の作者で「日本のふるさと」を描いてきた原田泰治さんの講演会が行われ、その後、米百俵賞の贈呈式が行われ、本年の受賞者であるルワンダで活躍しているルダシングワ真美さんの活動報告がありました。
 原田さんの講演会は、自らの人生、経験を自らが素直に語るという大変感動的で優しいお話でした。
 原田さんは生まれつき障害をもっておられ、足が不自由でしたが、貧しい中でも実母や父、継母そして家族の温かい愛情に恵まれ、現在立派な画家となられた人生を披露されました。
 「足が悪かったお陰で、虫の目と鳥の目をもらい、その視点で現在も絵を描いている。不幸を憂うるのではなく、前向きに生きることできっと活路は見つかる。」という言葉に大変感動しました。
 真美さんのお話は「西洋人が侵入する前のアフリカは非常に平和であり人々は幸せだった。しかし、西洋の侵略者:文明が入って来て、勝手に国民を3つの民族に分け、差別化したことにより、国民同士が憎しみ合い1994年に紛争が勃発し、多くの国民が地雷や虐殺行為のために80万人を越す人々が死んだり、障害を持つようになった。それらの障害者を助けるため義肢装具の製造技術の指導と技術者の育成に努めている」正に困っている人のために毎日毎日泥まみれになりながら頑張っている様子が伺えました。
 最後に、第5回の受賞者 ガーナ出身のアウニ・オーガスティンさんが壇上に上がり「米百俵賞はノーベル賞よりも権威がある賞だ!金持ちの科学者が勉強して貰う賞とは違い、本当に人のため国のために頑張っている人がもらえる賞だから、もっともっと全国的にも世界的にもアピールすべきだ!」との力強い励ましの言葉にはっとさせられました。今年で11回を数える贈呈式でしたが、言われるとおりこの辺でこの市民の集いのあり方を検討すべき時期かとも思いました。
 講演会、贈呈式の間、筆記通訳者の方々が聴覚障害者の方がの為、頑張ってメモ書きをされておられることにも大変感動しました。