マレーシアからのお客さん 2

 イスラムの名前について聞いてみました。
 今回我が家に来た青年、昨日のブログではシャダン君と紹介しましたが、実はこの名前はお父さんの名前で、本人の名前はナスリとのことです。
 彼の正式名は、ムハマド ナスリ ビン シャダン で「ムハマド」はイスラムの伝教師:モハメッドの名前 キリスト教で言えばクリスチャンネームのようなものかと思います。「ナスリ」は本人の名前、「ビン」は男性に付ける冠詞のようなもの、因みに女性には「ビンティ」を付けるとのこと。そして最後の「シャダン」は父の名前とのことでした。「母の名前をつけるとのことがあるのか?」と聞いたら「それはない」との答えで、男性中心社会だなと感じました。
 9.11や現在インドのムンバイのテロに関与してると言われている「ウサマ ビン ラディン」 は「ラディン」と云う父を持つ「ウサマ君」という意味であると分かりました。
 次にイスラム教の最大イベント「ラマダン」について聞いてみました。
 今年の「ラマダン」は9月1日から9月30日、「ラマダン」の行事を簡潔説明すれば、「断食の期間:陽の高い間は食べたり飲んだりしてはいけない!という業:ぎょう」で「陽が沈んでから昇までの間には飲食が可能とのこと」いずれにしても日中何も口に出来ないことはメタボの自分にとっては、正に「業」そのものと感じました。当然その間はお祭りや祝い事は為されないわけですが「ラマダン明け」の時は皆で大騒ぎをするとのことでした。
 因みにキリスト教にも同じような習慣があります。自分が8年間生活していたドイツでは、カーニバルが終ると断食の期間に入り、イースターが断食明けとなります。国家的にキリスト教を保護しているドイツでも断食の期間は、お祭りやお祝い事を控える位で、飲食を控えるといったような習慣は既に風化したいように思えます。
 このように未だ厳しい戒律・習慣を課しているイスラム教は凄いな!と思うと同時に、ある人は「その厳しい戒律・習慣がイスラム世界の経済発展を妨げている」と言いますが、昨今の世界的な経済の低迷や不況を考えると、何が大事で、何が幸いしているかは分かりませんね?