学校給食 1

hiroshikaro2009-01-23

 昨日は長男が通う栖吉中学校で保護者向けの「給食試食会」が開催されました。私を含め5名の保護者が参加しました。
 以前も書かせて貰いましたが、昨今家庭での食生活が乱れているので「学校給食」に対する要望が多くなっており、議会でもしばしばテーマに上がります。
 昨日試食会でいただいた資料には「新しい学校給食の目標」なるものが掲載されており、今年は「学校給食法」55年ぶりに改定され、その目標も4つから7つに増えるとことです。
1. 適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。
2. 日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことが出来る判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと。
3. 学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと。

4. 食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
5. 食生活が食に関わる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと。
6. 我が国や各地域の優れた伝統的な食文化に着いての理解を深めること。
7. 食糧の生産、りゅう痛及び消費について、正しい理解に導くこと。
 以上、もっともなことが7つも掲げられておりますが、現在の学校給食の実態はどうか?私見を以下に述べさせて貰います。
1. 栖吉中学校での年間給食回数は194回とのことで、1日 3食、365日食事をするとした場合1,095回よって、総食事回数の18%にしか当たりません。つまり残りの83%は家庭や外食産業などで食べており、「親の元での食生活」が営まれているとことになります。
2. 栖吉中学校の一食当たりの給食費は295円(全市平均305円)、ペットボトルのお茶2本分、或いはタバコ1箱より安い金額です。炊かれたご飯代(精米100g)が56円、200ccの牛乳が1本ついていましたので、残りの経費でおかずと汁物そしてデザートを提供する訳ですので本当に大変なことです。

3. 現在学校給食に寄せられる保護者や関係者からの要望は、
(1) 給食費が高い!生活が苦しいのだから値段は上げるな!
(2) 量を多くして欲しい!(実際私も昨日お願いしてきました。)
(3) もっと美味しい給食にして欲しい!(栖吉中学校ではこの手の要望は余りないとのことでした)
(4) 地場産の食材を使うように!(地元の農家だけからでは、なかなか安定的かつ品質的な供給に問題があるようです。)
(5) アレルギーをもった児童生徒への対応(栖吉中学校では、現在この対応は必要ないとのことですが、栖吉小学校には、そば、卵、牛乳等にアレルギーをもった児童が複数いるとことでした。)
(6) 食べ残しを少なくするように!(昨日、栖吉中学校では、200食を提供しザル一杯の残飯がありました。)

以上、多種多様の要望が上がっており、現在の状況では、前述しました「新しい学校給食の目標」を達成するには程遠い感があります。