シティーホール

 3月議会ではシティーホール関連の質問がいくつもあった。中心市街地の真ん中、厚生会館とセントラルパークを壊して新しい「シティーホール」が建設される。
 世界的にも有名な隈研吾氏の設計によるもので、「中土間」という屋根付き広場を備えた斬新かつ特徴的な建物にことを大いに期待している。
 建築は文化であり、そして素晴らしい建築であれば必ず観光資源にもなりうる。
現代に生きる者にとっては、使い勝手が第一かも知れないが、我々の次の世代にとっては、なんといってもその建物に込められた精神・コンセプトが大切になると思う。
 『当座の窮乏を訴え「米百俵を分けて呉!」と長岡班の武士達は小林大参事に詰め寄ったが、長岡の将来を考えその米百俵を学校建設の資金に回した』という「米百俵」の故事に習って、是非、後世に残るような、夢と希望に満ちた、そして使い方はそれぞれの時代の市民が考えて使えるような「中土間:自由空間」を持った隈さんの「シティーホール」の早期実現にエールを送りたい。
 日本では、どちらかといえば歴史的建造物のみが評価され観光資源となっているが、ドイツでは、現代建築物も大いに評価され観光資源になりえている。
ティーホールを只単に行政業務を行う場の市役所として捉えるのではなく、多くの市民が色々な用途に使い、そして集うことが出来る「シティーホール」として、我々長岡市民の頭の中にも構築しなければならないと思う。
 雪消えと共に、馴染み親しんだ厚生会館も姿を消し、当時市役所の「まちを緑にする課」に所属しており、日曜日に母と一緒に公園のブロック敷きを手伝いに行った思い出があるセントラルパークも跡形も無くなってしまった今、新しい発想とコンセプトが一杯詰まった「シティーホール」を「春の到来」の如く待ちわびる今日この頃である。
詳しくは長岡市のホームページhttp://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/kouseikaikan/kihon_sekkei/をご覧ください。