外国人の自動車購入

4名のドイツ人留学生と

 先般9月3日付けのブログに書いた通り、今月初め長岡科学技術大に留学生で来たドイツ人学生4名が自動車を購入したいとのことで、現在免許証の翻訳証明書の取得から自動車購入までのお世話をしており、免許証書き換えの件では、色々と複雑なことばかりで一苦労したと思ったら、今度は自動車購入に際しても大きな問題に遭遇した。
 皆さんもご存じのことと思うが、自動車の登録をしなければならず、そのためには印鑑証明書が必要となる。
 印鑑証明書と言えば、実印が必要となるが、実際、印鑑なるものが存在せず、全て署名:サインで完結している社会で生まれ育ったドイツ人にとっては、最初一体何のことか理解できないようであった。
 また、その実印にも色々な規定があり、市役所市民課窓口に照会すると、先ずは直径8mm以上のものであり、印にはその人の名字をフルのアルファベットで、そして名前やミドルネームは頭文字とピリオドの刻印が必要であるとの指導を受ける。
 つまり家老洋であれば「KARO H.」となるが、名字の長い例えば私のスイス人の友人はBrandenburger,Ludwig,Hanspeterであるので刻印は「Brandenburger L. H.」となりスペースも含めると20文字となり、一体どうやって小さな丸い判子に納めるのか?大きな疑問である。
 結局今回私の良く行く判子店さんに頼んで直径18mmの実印を1万円で作ってもらうことで話が纏まったが、ドイツ人留学生からは「何故、自動車を買うためだけに1万円も掛けて実印を作らなければならないの?」と質問された。
 在外公館(外国の日本大使館や領事館)では、外国の制度に併せて「署名証明書」を発行する業務もあるのだから、それと同じ様なことが出来ないものか?とも思うが〜〜〜
 決して印鑑社会を否定するつもりはないが、平成になり急速な国際化が進んだ日本において、これまでの日本式のやり方を国際化に併せ検討すべき時期ではないかと思うが???