ドイツの大学

皆自分の意見をきちんという学生達

 今晩は技大へ来ているドイツ人留学生3名とドイツの客員教授を家に呼んでワイワイやりました。
 ドイツの正式名称はドイツ連邦共和国つまり幾つもの州が一つになって国を形成しています。州と云えばアメリカを思い出しますが、ドイツの州は国みたいなもので、外交や防衛そしてEUの関係等の政策以外は主に州に権限があります。
 よって日本で云う国立大学は州立大学で大学の授業料はそれぞれ州によってまちまちで、留学生と教授が所属しているダルムシュタット大学はフランクフルトがあるヘッセン州にあり、そのヘッセン州は原則大学授業料は只とのことです。但し、学生登録料(管理費)として半年間で220ユーロ(約3万円)を支払っているとのことでした。
 日本の国立大学の授業料に比べると雲泥の差、3万円であればアルバイトをしながら親の支援を受けなくても勉強出来ます。また、きちんとした学歴と経験を持ってていれば、特に技術系の卒業生であれば就職は問題ないとのことでした。
 昨今の日本は何でもかんでも金・金・金。金があればどんどん上に行くことが出来、無ければどんどん下に落ちて行く。正に格差が広がっています。意欲が有れば誰もが最良の教育を受けられる社会こそが本当に豊かな社会だと思います。
 資源に乏しく閉塞感が蔓延している現代日本だからこそ、国はきちんと教育に投資し、立派な人材を育て、国を興していくことが正に我が長岡の「米百俵」の精神だと思います。
 個々で教育に投資すれば格差が生まれます。しかし、国という公共体が投資すれば格差は生まれず、全体のボトムアップに繋がるはずです。
 「子ども手当」などと目先の利益に惑わされることなく、教育本体にきちんと投資する政治であって欲しいと願っています。