我が地域の一大プロジェクト

新下助川接続部分

 我が地域に長年の懸案であった豪雨時の稲葉川上流部の冠水問題の解消施策は、平成12年の新潟県の「信濃川中流域河川改修計画」によって具体化されたが、河川改修には莫大もの事業費が必要となり、公共事業の圧縮が叫ばれていた当時は、計画は樹立され具体化されたが、いざ実現には10年30年後と云われ、なかなか難しいことであった。
 その後平成16年7月の7.13中越水害、そして10.23の中越地震からの復旧事業で、稲葉川の改修とその支川(下助川、東大新江)等の3〜5年の時限による河川改修事業費が具体化し間もなく完了する予定である。
 特に稲葉川放水路は、これまで市街地に流入していた上流部の水を途中でカットし、市街地に流入させることなく稲葉川の本川である猿橋川に直接流入させるプロジェクトであり、その用地はほ場整備事業により生み出されたものである。
 加えて、稲葉川へ流入する支川:下助川に並行して掘削・建設される新下助川の用地もほ場整備事業の実施を条件に農家の同意が得られ具体化したものである。
 現在、我が中沢地域では1.稲葉川放水路、2.稲葉川本川、3.下助川、4.新下助川、5.稲葉川放水路に沿った幹線市道、そして6.県営川東中央地区ほ場整備事業、7.県単中沢地区ほ場整備事業の7つもの事業が並行して実施されており、ボックス橋の基礎のためのパイルを打ち込む鎚音やブルドーザーやダンプの音で非常に賑やかである。

 事業が全て完了すれば中沢地区、美沢地区そして悠久町地区の冠水問題はきっと解消されるだろうと期待されているが、その後の河川管理についても完了と同時に良く考えておかなければならない。
 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の諺ではないが、実際水がつかないのが当たり前、これまで雨が降った時の「はらはら、どきどき」の気持を忘れずに、改修された川は、自分たちを洪水から守ってくれる川だと思って大切に管理して貰いたいと思う。
 ゴミを投げたりせず、周りの草刈りを行い、江浚いなんかも出来る範囲でして貰えればきっと素晴らしい川になると思う。
 人が作った川なので生きては居ないかもしれないが、川を生き物として捉え、いつまでも可愛がってやれば、川は長生きし、我々人間にも潤いと安心を与えてくれる素晴らしいものになると思うが、正に人間の心次第で川は様々な状況になると思う。