ドイツ人の休暇

hiroshikaro2010-07-15

 昨年3月に引き続き、今年も10日間の予定で、ドイツハンブルク市から15名の空手のグループが、小千谷市片貝にある儀間派流空手会の招きで来日しており、昨日、長岡市役所へ大野副市長を表敬訪問しました。私も迷通訳として同席させてもらいました。
 15名といっても日本でいう中学生から定年を迎え、年金受給されておられる方、そして女性もおられ日本の空手、武道に比べると世代そして男女問わず、たくさんの方々が空手をされているのに感心しました。
 今回受け入れられた儀間派流の小林師範は「これだけ様々な方々が10日間も休みを取って、極東と云われる遠い日本まで旅行出来るということは、ドイツの国は本当に豊かな国ですね!」と感心されていました。


 経済状況が思わしくないのは日本もドイツも同じですが、そんな中、ドイツ人の大人たちは、これまで通り「ウアラウプ:年休」と云って、子ども達の「フェァリエン:○○休み」に合わせて休暇を取り、海外や国内旅行に出掛け、日ごろ出来ないことを体験したり、家族同士の為に時間を使ったりしています。
 日本はどうでしょうか?明日からの3連休「家族皆で何かしよう」と言っても、子どもが忙し過ぎて「学校の部活だとか?スポーツ少年団の試合だとか?」一方大人は「村祭りだとか?仕事で疲れているとか?」と言って、すれ違いばかりで、一緒になってどこかへ行くことなど出来るような環境ではありません。
 因みに北の国のドイツは、今が一番遊ぶにはもってこいの時季、お祭りなどはほとんどなく、学校も休み、職場も休みといったところが多く、遊ぶに最良に時季こそ休みをしっかり取って、家族で思う存分リフレッシュしようというのがドイツ人の考え方のようです。南アフリカでのワールドカップでのドイツチームの活躍は凄かったですが、ドイツの応援も多かったのは、休暇を利用して応援+旅行で南アフリカへ行った観光客が多数居たものと思われます。
 ドイツの冬は、暗く、寒く、長い時季ですので、そういう時は、クリスマスやカーニバルなどのお祭りをして賑やかにしなければ、本当になんの楽しみもない冬となってしまいます。
 日本人もドイツ人を見習って、生活と人生をもっと楽しむ、そしてそれが出来るような制度作りをすべく積極的に努力しなかければならないですね!