我らが目指す国際交流

トリアさよならパーティー

交流を通して村おこし、町おこしをする。
多くの自治体では、交流と称して、多くの観光客を呼んで、金を落としてもらって地域経済を活性化したいとの期待から、「○○交流館」や「道の駅」なる施設をたくさんつくりました。
先般ドイツ人のグループと訪問した長岡市川口木澤地区も高齢化が進む限界集落であり、どうにか集落が無くなるのを少しでも遅くしようとの目的で、そこに住む高齢者の仕事を作りということで、先般宿泊・体験が可能な旧称*[学校]をリニューアルした交流施設「やまぼうし」がオープンしました。
 長岡市(川口町)が予算をつけて運営する交流施設「やまぼうし」の目的は、前述したように、他所から人を呼んで、その人たちがお金を落としてくれることを目的にするのではなく、そこに住む人たちが、そこへ来る他所の人から多くを学ぶことこそを目的にすべきであると思います。
その交流を通して、そこに住む人たちがより魅力的な人に成長することで、なお一層村をそして町を活性化することが出来るのではないかと思います。
 魅力的な人が居て、村が活性化すれば自ずと人は集まり、そして前述したような金を落としてくれる訪問者:観光客が多く来訪し、地域経済の活性化が期待できると思います。
 つまり今全国各地で行われている「交流」は目的と結果が逆転しており、結果を目的にしてしまっているため、思うように人が集まらないのが現状ではないかと思います。
 そういう意味では、昨日書きました92歳の爺ちゃんがドイツ人に色々なことを質問し学ぼうとされている姿勢は、正に私が言う交流の目的の具現化であると思います。
 これから「やまぼうし」を拠点に、様々な方々と木澤、川口の方々との交流が進み、長岡で一番魅力的な人が住む集落になる可能性は十分にあると思います。
 実際、92歳の爺ちゃん、料理をしてくださった婆ちゃんたちは、ドイツ人も感心するくらいの素晴らしい魅力を持っておられる方々ばかりでした。
 ドイツ人の団長さんは「いつかまた木沢を訪問し、元気な爺ちゃんにまた会いた!それまでお互い元気でいたい!」と言っておられました。
決して限界集落として生きながらえるのではなく、新たに村を興して、集落を復興するのだという意気込みがもっともっと必要かと思います。
 人が集まるのは施設ではなく魅力的な人が居るから!です。
交流も国際交流も魅力ある人を育てるための事業であるということを再認識し進めていかなければならないと考えます。