時を忘れてのキャンプ

hiroshikaro2010-08-22

 週末、6年ぶりに栖吉のスキー場に隣接するキャンプ場で小中学生14人と大人9人の計23名のキャンプを実施しました。今回のモットーは「時間を気にしないで、自然の中、思う存分楽しもう!」
 日頃時計を気にしながら分単位で動いている現実からの逃避?という意味も含め、まず自分から「急いで」とか「早く」とかという言葉を使わないよう、子どものリズムに合わせてゆっくりやることを目指しました。
 オートキャンプ場ではないので、車は駐車場に停め、そこからテントや様々な荷物をテントサイトまで上げるのに一苦労でしたが、子ども達中心で運び上げてもらいました。
 それから片道40分程の山登り、最初子ども達は「山登りは嫌だ!」と言っていましたが、道が急になるとそんな弱音も聞こえなくなり、ブナ平を目指し、30度を超える灼熱の中元気一杯登り切りました。

 頂上から一寸下った広場でお昼、そして用意してきたトンカツ用のロース肉を枯れ枝に挿して焚き火での焼肉、火をつけることから火の始末をすることまで良く教え、肉を焚き火の中に落としてしまう子どもも居ましたが、直ぐに拾い上げ手で炭を払い落とし食べるのもキャンプならではの醍醐味、皆「旨い、旨い」と言って喜んで食べました。

 下山後直ぐにドームテントの設営、試行錯誤しながら、子ども達だけでテントを張ることができ、大きな自信になったようです。

 夕食は班分けをして献立を相談させ、1人500円の予算で代表者がスーパーで買い物させました。
 献立相談の中では、カップヌードルやコロッケなどの惣菜も上がりましたが「そんなのでは駄目!きちんと何か自分達で手を加えるもの!」と言ったら、サラダがメインのおかずという班もありました。
 今の小中学生は、殆ど家では料理をしたことがないのだの分かりましたが、では、大人はどうか?というと特に男も子ども同様ほとんど料理が出来ないのが現実、子どもばかり責められないとも感じました。
 火を燃やし続けることの難しさを感じながらの飯盒での米炊き、それぞれ自分達でやれることを手分けして作った夕食は、たとえ米に芯が残っていても、旨いといって食べました。
 人にやってもらうことが当たり前の現代社会、そのことに感謝をするどころか愚痴や文句ばかりを言う。金があれば、人を動し、好きなものが手に入りることが、結果的には、自分は何も出来なくなってしまっている現実。
 当たり前のことを、きちんと自分でやってみることを体験できるのもキャンプの目的のひとつかと思います。
 きっと今回の夕食の献立、そして味は何時までも忘れられない佳き思い出として、子ども達の脳裏に焼きついたと思います。