10年来のドイツの親友

hiroshikaro2010-08-23

 ドイツのダルムシュタット工科大学のノイドルファー教授が2週間の予定で来岡され、今日まで長岡技術科学大学で教鞭をとられ明後日ドイツへ戻られます。
 今日我が家で、ささやかな「歓迎お別れパーティー」を開催し、短い時間でしたがいろいろな意見交換をしました。
 ノイドルファー教授の発案で4年前からダルムシュタット工科大学と技科大との間で学生の交換交流が始まり、今月末には5人の日本人の学生が半年の予定でダルムシュタットへ、そして9月にはドイツから技科大へ5人のドイツ人が半年から1年の予定で来岡するとのこと。年々応募する人数が増えているとのことで、技科大への留学生には、今年10人もの応募があり、選考試験で5人に絞ったとのことでした。
 ドイツへ行く日本人留学生はノイドルファー教授が責任をもって面倒をみているとのことで、最近2つ大きな問題があったとのこと。
 問題点は、両方共同じ理由で、ドイツ人と上手く交流・お話しが出来ないとのこと。決して英語が出来ない訳ではなく、他人との意思疎通、コミュニィケーションが上手くとれないとのことで、それが原因で大きな失敗をして、期間半ばで帰ってきた学生が2人居るとのことでした。特に問題を起こす学生は、男子が殆どとのことでした。
 派遣時の選考試験、事前講習などをしっかりすべきではないか?選考官は教授ばかりではなく、留学経験した学生も入れて行うべきではないか?とアドバイスしたところ、早速明日にでも技科大の担当者に提案したい!ということになりました。
 このような問題は、私が12年前までドイツで駐在員をしていた時と同様の問題であり、日本人の大人になりきれない若者が年々多くなっている傾向を感じました。
 昨日も書きましたが、自分で何かするという経験が乏しく、親や大人がなんでもやって呉れる日本の子どもにとって、自己主張をしたり、自らの考えを相手に伝える訓練がなされていない状況で、海外で留学するには大きな問題があるように思えます。
 コミュニケーション能力をしっかり身につけるような教育も必要だと感じました。
 ノイドルファー教授もこの9月30日で定年退職されるとのことですが、技科大にはもう数年招聘され教鞭をとられるとのことで、来年からはもう少しゆっくり滞日出来るようになりそうだと言われていました。是非次回は教授から沢山の方々に何かお話をしてもらおうか?と考えました。