ドイツ再訪の旅 2

 『ドイツの兵役制度撤廃』
 今年から成年男子に課せられていた6か月間の兵役がなくなることになった。EUはじめヨーロッパ諸国に戦争がなくなったことがひとつの理由だ!
 また、日本で云えば6・3・3制 12年の初等、中等、高等教育の期間を。これまでのドイツでは、4年間の初等教育、9年間のギムナジウム教育の計13年から12年に短縮し、イギリスやフランスと同じにするとのこと。グローバル化がもたらした大きな変革である。
 つまり、イギリス人やフランス人は18歳で社会に出ている現在、ドイツ人は19歳にならないと社会に出る事が出来なかったことが、ひとつのハンデーと考えられた。
 加えて、成人男子にとっては、更に6カ月の兵役義務(或いは、ボランティア義務)を果たすとなると、他の国に比べ2年近くも社会に出るのが遅くなってしまうとの考えのようだ?
 これまで兵役義務の遂行を望まなかった男子は、病院や福祉施設でボランティアで働くことで、兵役免除となっていたが、その兵役がなくなると、一番困るのは病院や福祉施設である。
 その人的な穴を埋めるとなると、これまで以上に健康保険や介護保険会計からの負担が多くなることが予想されるし、どちらかというと辛い仕事であるが、それらの仕事をだれが担うのか今後大きな問題である。