消雪パイプ

完全ではありませんが、一寸は消える

 降りしきる雪の中、なんといっても一番の稼ぎ頭は消雪パイプです。長岡の『元祖なにわ屋の柿の種』で有名な今井社長が考案し、実用化した消雪パイプは、信濃川の伏流水が流れる地下水の豊富な市街地では、昭和40年代から使用されており大きな威力を発揮しています。
 我が家の前の道路にも昨年末に消雪パイプを敷設し12月29日から供用開始しましたが、残念ながら水筋に当たらなかったのか?水量が十分確保できないため、ノズルの3本に1本しか開けることができず、その量もチョロチョロといった感じで、大きい期待をしていた地元民にとっては本当にガッカリの結果となりました。
 しかし、チョロチョロでもしっかり雪を消してくれ除雪車の出動も例年の3分の1で済みますので、ブルが置いて行った重い雪を片付けなくても良い分楽をしています。
 実際に使ってみて感じたことは、そんなに多くの水を出さなくても十分消雪能力があるということ、そして僻み根性ではありませんが、どこかで沢山使えば、有限な資源である地下水ですので、どこかの井戸は枯れてしまい結局水が出なくなります。
 言い換えると深い井戸を沢山掘られてしまうと、浅い井戸は枯れてしまい、また新たに深い井戸を掘らなければならない状況に陥ってしまいます。「出たものが出なくなる」この時ほど困ることはありません。
 2月のこの時季地下水は渇水時期を迎え、多くの井戸が枯渇してしまいます。加えて、連日の大雪で消雪パイプが止まって貰っては本当に困る時期です。
 節水に努力し、我田引水とならない様、他を思い遣り慎ましく消雪パイプを使うよう心がけなくてはいけない時期かと思います。
 地下水は皆のもの大切に使いましょう!