日本の高等教育

 日本の教育がおかしくなっている?と云われて久しいが、世間でいう教育は主に小中学校の初等・中等教育を指すことが多いように思える。当然、親の関心は子どもの歳が進むにつれ薄れて行く傾向があり、小学校の教育は大衆の注目の的であるが、大学になると自分の子どもの学部・学科まで正確に言える親は珍しいのではないかと思う。
 私の長女は現在大学3年生、2年半の期間でほぼ卒業するに足りる単位を取ってしまったとのことで、現在、3年生の後期では選択科目を僅か2教科しか取っておらず、週2回2時間大学へ行くだけとのこと、4年生になればゼミの単位のみとのことで、ゼミ イコール 就職活動みたいなところがあるようで、4年生になったら上京し東京に居を構えて、積極的にな就職活動をするようにとの指導で、授業料や生活費をせっせと仕送りしている親にとっては、全然理解できないシステムだ。
 ゼミの先生にとっては、どれだけの学生を大企業、一流企業に就職させたかが先生の評価につながることと思うが、地方の中小企業や個人経営の団体への就職では先生の評価にはつながらないので、大企業一辺倒の就職活動になっているように感じられる。
 このような傾向が続く限り、東京や大都市での就職が進み、地方の中小企業には若者は来ないと云う現象になっている。
 つまり、日本の高等教育の冒頭の高校は、良い大学に入学するための教育機関、次の大学は、良い企業に就職いするための教育機関となっており、学問の真髄や学ぶことの意義等教えているような雰囲気ではないのが現在の高等教育ではないかと思う。
 景気が悪くそして若者の就職率も悪い、失業率も高く、生活保護者も多い今、起業を目指す若者の教育に力を入れるべきだと思う。
 起業できるチャンスは、教育を終え、結婚しないで経済的にもある程度自由の利く、血気盛んな若い時期が最良であると思う。
 起業する場も大都市しではなく、若者の参入を期待している農村部や農業分野でこそ実現の可能性が高いように思う。
 そんな起業を志す若者を育てる高等教育があってもいいのではないかと思う。
 若者よ!農村へ農業分野でチャレンジしてみないか!