学校給食 3

一人で5本も牛乳を飲む生徒

 先日学校給食調理業務を受託している民間業者で調理士として働いておられた方からお話を聞きました。
 調理現場では、「新しい学校給食の目標」を実現するために大変な苦労をされていることを聞かせてもらいました。
 一番苦労されていることは、アレルギーをもつ子ども達への対応とのことです。
昨今、アレルギーをもった児童が増える傾向にあり、そのアレルギーの内容も多種多様、小麦粉から卵、牛乳、そしてそばに到るまで、その児童の食材には一切それらの物を入れてはいけないとのことで、細心の注意を払って調理されているとのことでした。
例えば、当然のことかも知れませんが、そばアレルギーの児童のおかずを配膳する場合は、「そば」に触れた手をきちんと洗ってからでないと出来ないとのことです。
また、昨今食に対する我が儘か?「家の子どもは、焼き魚は良いが煮魚は駄目だ」というアレルギーなのか我が儘なのか分からないような要求も出されているとのことで、現場はそれら親の要求への対応に苦慮しているとのことでした。
また、出来るだけ残飯を少なくするようにとのことで、栄養士、調理員協力して取り組んでいるとのことですが、特に低学年、入学間際の1年生は、好き嫌いが激しく、また、きちんと食事をした経験も少ないような児童も見受けられ、食缶に5割ほどしか入れていないのに2割近くも残って返ってくるとのことでした。
これらの原因を給食の内容や給食を取り巻く関係者の責任に帰するのではなく、家庭、親の責任であることを明確にすべきであり、家庭の指導をきちんとすべきことかと思います。
「一歩家を出れば家庭に責任はなく、全て公の責任だ!」家では親が我が儘放題に子育てをしておりながら、外ではきちんと教育せよ!という実態は正に憂うるべき現状です。
1月31日(土)は地元コミュニティーセンターに70名もの小中学生、そして10名の中国人留学生が参加しての恒例の「旧正月餅つき大会」を開催します。
老婆心ながら今回は、きちんと皆で食べること、そして食事のマナーを教えてみようか?とも思っています。