用水路と排水路について 1

水門は洪水時には大きな障害になります

 昨日、久しぶりの降雨で市街地:住宅地の水路が増水し溢れる状況になったので、地元の方から連絡があり市役所の担当者と一緒に現地を見て回りました。
 さて、皆さんは『用水路と排水路の違い』を知っていますか?
 通常、用水路とは農業用水路を指し、田んぼなどに綺麗な用水を供給するための水路を指します。

 用水路と排水路との一番大きな違いは、 
 ○用水路は下流に行くほど水路の断面積が小さくなります。一定量の水を上流部から利用するので下流に行けば行くほど水量は少なくなります。
 ○排水路は下流に行くほど水路の断面積は大きくなります。上流部からの排水がどんどん蓄積されるので下流部に行けば行くほど水量は多くなります。

 ☆現在、用水は計画的に供給することが可能なので、用水路の断面は用水の局雨量によって設計されるので、さほど大きな断面は必要としません。
 ☆一方、排水路は集中豪雨時の排水も想定に入れた設計になっているので、用水路に比べ相当大きな断面積となっています。

 □用水路の水質は排水路のそれ質に比べ綺麗です。よって用水路の水は澄んでおり、悪臭などあるはずはなく、ゴミなども入っていないのが普通です。
 □一方、排水路には色々な所から色々な物が流されて来るので、水質は悪くなり、またゴミなどもたくさん流れてきます。
 このように同じ水路であっても、用水路と排水路とでは大きく違っていることはご理解頂けたかと思います。